ヨーロッパの野菜・果実市場

ヨーロッパは、多種多様な気候、環境、土壌があり、このため、限られた地域でのアボカド、マンゴー、プランテンのような熱帯フルーツも含めて、豊富な種類の野菜・果実を生産することができます。

イタリアとスペインは、ヨーロッパ大陸で最も多くの野菜を生産している国であり、合わせて全体の42%を占めます。これに、ポーランド、オランダ、フランスが続きます。

野菜では、トマトがヨーロッパの野菜生産の31%を占め、ニンジンとタマネギがこれに続きます。

イタリアとスペインは、ヨーロッパ大陸で最も多くの果実を生産している国であり、ポーランド、フランス、ギリシャが続きます。

ヨーロッパで主として生産されているのは、リンゴ、柑橘類、モモ、ネクタリン、キウイフルーツ、生食用ブドウ、ナシであり、これにイチゴや小さな果実、メロン、スイカが加わります。

ヨーロッパは、総合して、2018年に4690万トンのフルーツと5560万トンの野菜を生産しました。

ヨーロッパの果実の輸出量は2100万トン、野菜の輸出量は1532万トンに達します。

生産量が多いにもかかわらず、輸入量も多く、果実は3230万トン、野菜は1470万トンに達します。

(CSO ItalyとEurostatの資料より)

ヨーロッパのリーダー的生産国であるイタリア

イタリアは、領土の特別な気候や環境条件のおかげで、スペインとともにヨーロッパの野菜・果実の主要生産国となっています。

イタリアは輸出では、2017年には50億ユーロ(2016年にくらべて3%増)を記録し、今日、スペイン(130億ユーロ)、オランダに次いで、ヨーロッパ第3位の順位にあります。1イタリアは85%をヨーロッパに輸出しており、40%はドイツが相手国となっています。このため、「The European Art of Tasteヨーロッパ美食術」プロジェクトは、基本的に中国、台湾、日本といった市場への新しい道を開拓するものであり、野菜・果実の輸出は、有害な動植物や病気の発生を防止するために、個々の国々と合意された植物検疫プロトコルに従って実施されます。厳密で精密な一連の検査により、プロトコルと認証を実現した結果、「Made in Italy」の市場が徹底して安全であり、健康を重視するものであることが実証されました。拡大するこの市場で、イタリアは中心的位置を占めています。これは、イタリアが文化大国であり、国内に独特の品質の高い農産物を備えていることが理由です。市場において、品種、品質、味、風味の点で、他の国に負けない農産物遺産を誇っているのです。今日、イタリアの農産物を買うことは、その品質と健康への貢献が欧州連合の認証によって保証されていますので、安全で卓越した農産物を買うことを意味します。

農産加工品:

農産加工品についても、イタリアは世界的な評価を受けています。これは、総売上高や生産量の双方において、イタリアの最も重要のものと言ってもおかしくない産業セクターです。このセクターの好調ぶりは、2017年のキャンペーンで65,000ヘクタールの総合栽培面積を持つイタリア企業が5260万トンのトマトを加工したことを見れば、明らかです。この生産量は2016年の成果と同じ傾向を示しています。Anicavのデータによれば、イタリアは、アメリカ合衆国、中国に次いで、世界第3位のトマト加工国となっています。イタリアは、このセグメントにおける中国のEU輸出量の24%を占めています。その中には、シチリアを主として原産地とするレッドオレンジのジュース、エミリア・ロマーニャ、プーリア、トスカーナを主として原産地とするトマトピューレ、エミリア・ロマーニャ、ロンバルディア、カンパーニアを主として原産地とするパックサラダがあります。特にトマトの保存食品は、味、他のどこにもない品質の点でイタリアの食品工業の卓越性を示すものであり、瞬く間に世界でイタリアを代表するものとなりました。