情報発信のビジュアルとツール

The European Art of Taste ヨーロッパ美食術」は、中国、台湾、日本というアジアの重要国の消費者を対象とし、イタリアらしいイメージと芸術を原産地と関連させつつ、特にイタリアを中心とするヨーロッパ産の野菜・果実の知識を深めるためのツールを提供することを意図します。

イタリアは、54件にも及ぶユネスコの世界遺産(世界で最多)を始めとする風景の芸術を誇り、ルネサンス期の芸術家や数々の画派を輩出した視覚芸術における女王的存在であり、建築、自動車や二輪、ファッションにおいても多くの活動が見られるなど、いつの時代も、非常に広い意味での芸術の代名詞となってきた国です。イタリアはまた、料理というアート(術)においても、郷土が生む卓越した産物や、世界中に知られるレシピを生み出す能力に恵まれています。果実や野菜のような原材料もこの例にもれず、多くの品種(DOP、IGPを合わせて93種類)を有する類稀な国です。情報発信プロジェクトの根底にある考え方は、イタリアとその芸術的インスピレーションを代表する芸術作品を作ることで、イタリアの自然が誇るいくつかの芸術品(「傑作」)を讃えたいという願いです。

こうして生まれたのが、若くてスパイスの効いたイタリアのイラストレーターで、グラフィックにおいて多くの実績を持つアントニオ・プロノスティコが考えた、架空の人物「Mr Good Fruit」です。

Mr Good Fruitは、プロジェクトで紹介・支持される素晴らしい農産品の総合から生まれた人物です。特にキウイフルーツ、レッドオレンジ、そして、ヨーロッパ産として提供される果実と野菜の特徴を持つ他の多くの農産品(チェリー、トマト、リンゴ、ナシ、多くの野菜)と、ジュース、トマトピューレ、保存野菜といった、健康に良い要素を間然に保ちながら作られる農産物の加工品があります。

Mr Good Fruitは、色と生命のほとばしりであり、味と品質で世界中に評価されている生産モデルを代表します。

ビジュアルを担当したイタリアのアーティスト、アントニオ・プロノスティコ

アントニオ・プロノスティコ、ユネスコの世界遺産ともなっている「サッシ」で知られるマテーラ県に1987年に生まれました。マテーラはまた、2019年の欧州文化首都ともなっています。19歳の時にビジュアルコミュニケーションの勉強を始め、コミックスやイラストの世界に入り、文学、イラスト、コミックスを扱う雑誌『Collettivomensa』を発刊します。また、数年来、イタリアの有名出版物でイラストレーターとしてコラボレーションを展開しています。スパイスの効いた皮肉たっぷりのアーティストでありながらも、やさしく、温かい表情を備えています。人間の姿を想起させる色や形の使用は、二十世紀初期に後世に残る広告キャンペーンを展開したイタリアのアーティストたちを思い出させます。