トマトソースはイタリアを代表する材料の1つである。トマトソースは伝統的なレシピや、世界で最も人気のあるスパゲッティやピザなどの料理で大切な役割を果たす。イタリアは米国と中国に次ぐ世界第3位のトマトソース生産国で、年間加工量は526万トン、売上高は35億ユーロに達し、そのうち18億ユーロが輸出によるものである(IRIのデータ)。
2020年の年初からの8か月間にトマトから作られた製品の輸出は、数量にして2.64%、金額にして9.44%の成長を記録しており(Istatのデータ)、イタリアのトマトが外国から高く評価されていることを示している。国内消費についてもプラスの傾向が確認されており、数量(+9.7%)と金額(+16.4%)の両面とも前年同期比で増加している(IRIのデータ)。
2020年の違いはアジア市場で、この市場では欧州とアジアの間で投資が行われ、新しい商業契約が結ばれた結果、2019年比で+6%の増加を記録した。欧州連合とCSO Italyが出資した「The European Art of Taste(欧州の味の芸術)」などの販売促進キャンペーンによって、高品質のイタリア産製品を普及促進するための基本的ステップが可能になった。
トマトなどの加工野菜は、レシピに独特の風味を与える味わい深い食材であるだけでなく、ノンコレステロールで炭水化物が少ないため、健康の強い味方になる。トマトソースにはビタミンCとプロビタミンA、特にリコピンが豊富に含まれており、あらゆる食事に適した食品となる。代謝性疾患や肥満の人が避けるべき食品ではなく、乳糖やグルテンも含まれていない。欧州連合で製造され認定を受けたトマトソースは安全性が保証されており、最適な地域から直接、最適な原材料が選ばれている。
CSO Italyと欧州連合から370万ユーロの出資を受けているThe European Art of Tasteは、イタリアの加工用野菜の主要生産者であるConserve Italiaなどを代表するプロジェクトで、その他の大手企業(Oranfrizer、Mazzoni Group、Jingold、KingFruit、Joinfruit、Rk Growers)とともに、その品質、果物・野菜で世界中に知られている。